共働き夫婦の家事分担のすれ違いや価値観の違い
先日、筆者の友人夫婦が家事分担で大きなすれ違いを回避したので経緯などをまとめました。共働き夫婦の難しさを知ると共に、家事代行サービスに対する心理的抵抗がまだまだ根強いことを思わせるエピソードでした。
Contents
共働き夫婦の実態
※本記事を書くにあたり、夫婦には情報提供の承認を頂いております。
夫(29歳:大手電機エンジニア)
年収 :約400万円 勤続4年目
勤務時間:9時〜18時(平日)
残業 :時期により1,2時間あるが、基本的に無し
性格 :几帳面、エンジニア気質の真面目さでキレイ好き。ルールや指摘された事は必ず守る
その他 :大学院まで行き、友人の紹介で出会い28歳で結婚。学生時代の奨学金の返済があるため、子どもは結婚後3年後を目標にしている。
妻(30歳:保険営業)
年収 :約300万円 勤続1年目(結婚を機に転職)
勤務時間:10時〜18時(平日)
残業 :顧客の都合に合わせるため残業が多く22時までかかる事も多い。本が趣味で文庫サイズの小説を1時間程度で読み切るくらい本の虫。結婚前まで都内で保険事務を行っていた。美人の部類で身なりには気を使う一方、一人暮らしをしたことが無く基本的に家事は母親任せだった。
片付けない妻とそれを理解出来ない夫
結婚して半年ほどは、お互いに緊張感もあり多忙ながらお互いに決めたルール通りに、先に帰った方が料理を作る、片付けは当日中に済ませる事を決めていた。
新生活に慣れてきた頃、夫は妻がモノを置きっぱなしにしたり、服を脱ぎっぱなしにするクセが気になり始め次第に口論になり始めました。食事は基本的に夫が作る事が当たり前になり、洗濯も分担どころか洗濯カゴを2つに分け始めたそうです。
同じ頃、お互いに決めたルールを妻が守らなくなった。妻は仕事の拘束時間が長いことや、環境の変化(引っ越したため都内の友人と疎遠になっていた事)でストレスが溜まっていると説明したが夫は理解しませんでした。
一時期は家庭内別居まで
夫「結婚前にうすうす分かっていた事だけど、ここまで家事出来ないとね...」
一方で
妻「忙しくてクタクタになってるのに、なんでぶつぶつ言われないといけないの。私は十分に家事やってる。あの人は神経質過ぎるのかも」
といったすれ違いが加速していたそうです。
一度本気で喧嘩して話し合い
お互いに決めたルールを何よりも大事にする夫は、家事の分担を一覧にして説明しましたが、妻は納得してルールに従う事がありませんでした。
家事代行サービスはお互いに知っていましたが、夫は「奨学金返済が残っているので贅沢は出来ない」妻は「家事をわざわざ他人呼んでやる事とは思えない」と考えていたそうです。
試しに利用した家事代行サービスで家事分担の悩みが解消
お盆の帰省の際に集まった際に、見かねた夫の弟から家事代行サービスを半ば強制させられたそうです。
利用した家事代行では週1回の掃除と、清掃済みだった場合は料理代行を柔軟に対応頂けるとの事でした。利用したところ、2週目になって妻は家事に対する責任感が開放され、夫は料理を学び、レパートリーの幅を増やして行ったそうです。
まだ利用して間もない状況との事ですが、お互いに空いた時間を共通の趣味に回せるほど生活にゆとりが持てたそうです。健康面でも、痩せ型だった夫の体重も直りはじめ、ストレスから解きほぐされたと実感しています。
共働き夫婦はバランス調整が難しい
一般的な共働き夫婦として男・女の立場が逆だったかもしれませんが、共働きであれば男女関係無く家事に対する分担バランスは非常に難しい問題だと思われます。
家事代行サービスを隔週でも利用することで、家庭に第三者が入り、お互いに仕事+家事+子育てのトリプルワークを軽減できる手段になるのでは無いでしょうか。
2016/09/02